2011/08/07

初めてのテレビ体験

 ちょっとしたことがきっかけで、話は思わぬ方向に展開するもので・・・・、先日発売されたばかりの雑誌「住まいの設計 9・10月号」の記事をご覧になったテレビ番組制作会社の方から突然電話があったのは、7月末のこと。テレビ番組の中で「Off the Wall-石神井台の家」をご紹介いただけるかもしれないというお話を頂きました。「雑誌に掲載されたら、お客さんから住宅設計の依頼があるかな~」なんて期待していたら、第1号は全然違う方面からのお問い合わせでした。そんなもんでしょうか。
 その後、電話やメールで連絡をとって、実際に住宅をご覧いただいた結果、正式に決定。番組はBS朝日の「辰巳琢郎の家物語☆リモデルきらり」といって、リフォーム物件ばかりを紹介していて、30分番組の中で1物件をじっくりと取り上げていただけるというので、是非とお願いすることにしました。実は我が家はかれこれ7年近く自宅にテレビを置かない暮らしをおくっていて、番組のことは恥ずかしながら存知あげなかったのですが。
 そして、今日がその撮影第1日目。
 午前中から撮影スタッフさんが数名来られて、まずは吹き抜け部分に巨大な三脚を設置しての脚長椅子の撮影。当たり前ですが、写真と違って動きがあるので空間のつながりがよく表現されています。ただ、その映像の中に入る私たちにも何パターンかの動きが求められるので、「次はこのパターンで。」を何度も繰り返し。そんな感じで午前中はじっくりと脚長椅子の撮影。私が「じゃまになる」と文句を言い続けている脚長椅子が、こんなに注目されるとは・・・・・。まあいいけれど。
 午後からはいよいよ辰巳琢郎さんの登場。と同時に関係スタッフも急に増えて総計15名ほどに。外観をご覧いただく場面から始まって、内部は余すところなく隅々までご覧頂いての撮影。そこかしこの居場所を体験していただきました。詳しくは番組内でご覧いただくとして、撮影は各場所を案内しながら、水谷が設計について説明をしたり、暮らしの中での使い方をお話したりと進みました。番組は一体どのように編集されるのでしょうか。楽しみ半分、不安も半分。何せテレビは初めてのことですから、想像がつきません。
 その後、メインのリフォームエリアである1階のカウンターデスクでインタビューの撮影。この頃、あいにく外は土砂降りの雷雨で、部屋の中もかなり暗くなってしまったのですが、スタッフみなさんのご尽力により、1階での撮影となりました。照明の調整に苦労なさっていましたが、設計者としては、自分が設計した空間で撮影していただくのがやはり嬉しいです。
 最後に、インターネット用番組宣伝の撮影。辰巳さんと私たち3人でカメラに向かって「お楽しみに!」と決めてめでたく終了。
 この日は、特別に撮影後のお楽しみがありました。前日が辰巳さんのお誕生日だということで、ささやかなお祝い。みんなで♪ハッピーバースデーを歌ってケーキを一緒にいただきました。辰巳さん、おめでとうございます。(前にも書きましたが、うちにお客さんがある日はどうもお誕生日会になる傾向があります。)

 それにしても、大変な1日でした。慣れないことをするというのはこれほどにも疲れるものかと骨身にしみて感じました。皆さんがお帰りになった後は、ふたりでぐったり。食いしん坊の2人が、週末の夕食を適当に済ませてよしとするぐらい、ふらふらになりました。撮影は日を改めてもう一度。今度は日常の風景、インサート映像を撮影するとのこと。番組放映はもう少し先のことのようです。楽しみに待ちたいと思います。テレビはないけれど。