2018/02/14

始まりの庭展

 この時期バタバタしているのだが、『鈴木康広 始まりの庭』展を観に、箱根の森彫刻美術館へ。数年前の水戸芸術館の展覧会をわずか20分で観なければならないという鬼のスケジュールだったため、今回は少し無理してでも観たいと思っていた。
 箱根の森美術館も訪れる機会がなかったために、初めてだったのだが、いかんせん遠い(!笑)。やはり、もっとのんびりと来ないと行けない場所なのだなぁ、と改めて実感。
 展示のコンテンツとしては、ロンドン・ビエンナーレの凱旋展示という感じで、作家の現時点での集大成的な感じである。個人的には会場がやや狭い感じがして(まあ、それが良い、という意見もあると思うけど)、ヴォリュームの大きな(そして、空間にバリエーションのある)展示室の方が更に魅力が増すだろうなぁ、と感じさせられた。展示室内に鋼製の細い配管のようなオブジェを巡らせて、生じる結露を作品に採り入れているあたりは、ある意味建築的で本展示の白眉といってもいいだろう。
 箱根の山を登ってきた甲斐があった、という気分で山を下りるのでありました。(TM)