2018/04/22

むさし野文学館オープニング

 武蔵野大学の文学部と協働で取り組んできたプロジェクト、「むさし野文学館」が無事オープンを迎える。研究室の学生メンバーと取り組んできた経緯があり、足掛け4年ほど紆余曲折を経ながら、この時を迎えるのは設計者としても万感の思いである。土岐善麿、亀井勝一郎、秋山駿、黒井千次ら数々の著名な文学者が教壇に立ったという歴史を持つ学部が、日本の文学文化を発信する目的で設立された施設となる。施設とは言っても、学内の建物の一部をリノベーションにより整備した計画であり規模は非常に小さいのだが、建築は見どころ満載、と自負している。
 オープニングに際してのシンポジウムでは、作家の黒井千次先生と共に議論をさせていただき光栄な限りである。夕方からの内覧・懇親会には、このプロジェクトに携わった研究室の卒業生(足掛け4年なので、10期から13期までの4年分のメインで担当した卒業生8名)たちも一堂に会して、プロジェクトの思い出話に花を咲かせ、楽しいひと時を味わう。さて、今後どうこの施設(の活動)が展開していくか。またチャレンジがスタートする。(TM)